6月28日に大統領選 ライシ師死亡、ヘリ墜落の原因調査 イラン

(VOVWORLD) - イランメディアによりますと、友好国ロシアのショイグ安全保障会議書記は、調査を支援する用意があると表明しました。
6月28日に大統領選 ライシ師死亡、ヘリ墜落の原因調査 イラン - ảnh 12024年5月20日、イラン北西部にある同国のライシ大統領らが乗ったヘリコプターの墜落現場付近で、遺体を回収する救助隊員(AFP/TTXVN)

イラン国営メディアは20日、ヘリコプター墜落事故でライシ大統領が死亡したことに伴う大統領選挙が6月28日に実施されると報じました。イランの選挙は、最高指導者ハメネイ師の意向による保守強硬派主導の「護憲評議会」が立候補者の資格を事前審査します。このため、指導部に忠実な保守強硬派を中心に出馬が認められる見込みです。

立候補の届け出は今月30日に始まります。3月の国会選挙では穏健・改革派の候補者らが失格となっており、市民の間では「選挙制度が不公正だ」との批判が高まっています。ただ、ライシ師の突然の死去により、強硬派内で有力な候補者が見当たりません。モフベル大統領代行や、前回の大統領選でライシ師に敗れた候補らが出馬を模索する可能性が高いですが、立候補者の顔ぶれは不透明です。

一方、バゲリ軍参謀総長は20日、軍の専門家らにヘリ墜落の原因調査を指示しました。既に現場周辺の調査に着手したとのことです。19日の墜落当時、現場となった山間部は濃霧で視界が悪く、バヒディ内相は「悪天候が原因だ」と指摘しましたが、ヘリの「技術的欠陥」に関する報道もあり、情報が交錯しています。

イランメディアによりますと、友好国ロシアのショイグ安全保障会議書記は、調査を支援する用意があると表明しました。また、トルコのアナトリア通信によりますと、同国のウラルオール運輸・インフラ相は、墜落ヘリから救難信号などは出されていなかったと述べました。(時事通信)

ご感想

他の情報